ムドラーとは身体の生命力に変化を起こす力を持った象徴的な手印、しぐさ、体位のことです。ムドラーは“封印”を意味するサンスクリット語で、プラーナを身体の様々な部位に導きそこにエネルギーを封じ込めて活用できるようにします。また、それぞれのムドラーには特定の働きと象徴があり、ムドラーを行うとその働きと象徴が持つ意味を封印し意識にも強く働きかけます。体・心・精神というテーマでそれぞれに効果的に働きかける３つのムドラーを3回に分けてご紹介しています。今回は2回目で心に強く作用するムドラーです。
”心” ガネーシャムドラー
ガネーシャムドラーは胸周りの緊張を解き、心臓を強く気管支を拡張する効果が期待できるムドラーです。心臓のチャクラを開き勇気と自信、他者に対して心を開くように働きかけます。ガネーシャとはヒンドゥー教の像の頭を持つ神ガネーシャのことで、あらゆる障害を取り除く神です。心を強くするこのムドラーでガネーシャ神を呼び覚まし様々な感情を愛と勇気に変え障害を乗り越える強さを取り戻しましょう。
≪やりかた≫
胸の前に左手の平を前に向け軽く指を曲げる。曲げた左手の指に右手の指をかける。この時手から肘までは平行に保つ。吐く息と共に握った指を離さずに上腕と胸周りの筋肉に力が入るくらい両肘を外側に強く引く→吸う息で緩める。これを6回行い、左右の手の位置を変えて6回行う。1日1回行うことをおすすめします。
ヴァリエーション
呼吸法や瞑想時にはおへその前で指を組むと安定感があります。強い意志を持って何かを成し遂げたいと望むときに
おすすめです。私も毎日瞑想時に行っているムドラーです。
